経歴・人物
ジョー・マクモニーグルは1946年1月10日、米国フロリダ州マイアミで生まれた。1964年に米陸軍に入隊し、ベトナム戦争に従軍。任務中の1970年、オーストリアのバート・ガスタインで急性発作により臨死体験をしたとされる。この体験を境に、後に「リモートビューイング(遠隔透視)」と呼ばれる能力に気づいたと自著で語っている。
1978年、米陸軍情報保安コマンドが新設した遠隔透視の研究部隊(後のスターゲイト・プロジェクト)に被験者001番として参加した。ソ連などの軍事施設を「透視」して諜報情報を得ようとする計画だった。本人の著書によれば、ソ連の新型潜水艦「タイフーン級」の建造を透視で描いたことなどにより、1984年に米陸軍勲功章(Legion of Merit)を授与されたという。
1984年に陸軍を退役した後、ロバート・モンロー(モンロー研究所創設者)の支援を受けて民間でリモートビューイング研究を継続。執筆・講演活動に転じ、『The Stargate Chronicles』『Mind Trek』『The Ultimate Time Machine』など複数の著書を発表した。
1990年代後半から日本との関わりを深め、日本テレビ系『特命リサーチ200X』『超能力捜査官の挑戦』、フジテレビ系『FNS27時間テレビ』、テレビ朝日系『ビートたけしのTVタックル』などに繰り返し出演。日本のメディア露出は欧米のリモートビューイング研究者の中でも突出して多い。
著書および日本のテレビ番組での発言で、彼は日本の自然災害について複数の警告を発してきた。2006年に日本で出版された『未来を透視する』には、日本を襲う津波や地震の年表が載っている。このうち「2010年晩夏、13mの津波」が東日本大震災と結びつけて語られるが、同じ年表の「2008年夏、11.2mの津波」「2007年晩秋、高槻市で震度6」は外れている。さらに2010年代以降は南海トラフ巨大地震・富士山噴火・北朝鮮の体制崩壊などについても言及している。
リモートビューイングは科学界では再現性に乏しいとして否定的に扱われてきた。計画が米軍・CIAで20年以上研究されたのは事実だが、1995年にCIAが依頼した評価報告書は「提供された情報が諜報活動の指針として使われた例は一件もない」と結論し、計画は打ち切られた。なお日本で使われる「FBI超能力捜査官」という呼び名は日本の番組が付けたもので、本人はFBIに所属したことはない。
【2026年9月の訂正】本サイトは当初「1998年の著書で2010〜2012年の東北沖M9を予言した」「9.11を予測した」と記録していたが、いずれも出典を確認できなかったため訂正した。経緯は考察「スターゲイト計画は本当にあったのか」にまとめた。
収録予言(7件)
本サイトに記録したジョー・マクモニーグル(Joseph McMoneagle)の予言を、成就状況の判定・原文・検証つきで掲載しています。
2010年晩夏、日本を13mの津波が襲う
部分的2006年に日本で出版された著書『未来を透視する』の「日本を襲う津波」の年表に、2010年晩夏に13mの津波が日本を襲うという記載がある。実際の東日本大震災の津波は2011年3月で、時期は約7か月ずれ、場所の指定もない。同じ年表には2008年夏の11.2mの津波など、外れた予言も並んでいる。
(原文未確認。紹介記事による要約:「日本を襲う津波」の年表に「2010年 晩夏 13m」) ──(原語:日本語(翻訳書))
出典:ジョー・マクモニーグル『未来を透視する』(ソフトバンクパブリッシング、2006年)
南海トラフ巨大地震は2020年代後半までに発生する
未成就マクモニーグルは2010年代の日本のTV番組および講演で「日本の太平洋岸——東海から四国・九州にかけての海底——で東日本大震災を上回る規模の地震が、2020年代の後半までに発生する」と繰り返し語っている。具体的にはM9.0前後、複数の震源域が連動する超巨大地震であり、津波は首都圏・関西圏の広い範囲に到達するとした。
(要旨) The next great Japanese earthquake will strike along the Pacific coast from Tokai to Kyushu, before the late 2020s. Magnitude 9 or greater, with linked rupture zones. Tsunami impact will reach Tokyo Bay and Osaka Bay. ──(原語:英語)
出典:マクモニーグル日本来日時の講演およびTV番組での発言
- 日本テレビ系『特命リサーチ200X』マクモニーグル出演回
- テレビ朝日系『ビートたけしのTVタックル』超能力検証コーナー
- マクモニーグル日本来日講演録(2010年代複数回)
富士山は今世紀前半に噴火する
未成就マクモニーグルは富士山について「今世紀前半に噴火する。南海トラフ巨大地震の発生から数年以内に火山活動が活発化する可能性が高い」と語っている。具体的な日時の特定はないが、東海地震・南海地震との連動シナリオを示唆している。江戸時代の宝永大噴火(1707年)が宝永地震(同年)の49日後に発生したパターンを意識した発言とされる。
(要旨) Mount Fuji will erupt in the first half of this century, likely within a few years of the next major Pacific Coast earthquake. The historical pattern of 1707 may repeat. ──(原語:英語)
出典:マクモニーグル来日時の講演およびTV番組での発言
- マクモニーグル来日講演録(2010年代)
- 日本テレビ系『超能力捜査官の挑戦』アーカイブ
北朝鮮の体制崩壊と朝鮮半島の再統合
未成就マクモニーグルは2000年代から繰り返し「北朝鮮の現体制は2030年前後までに内部崩壊する」「朝鮮半島は再統合に向かうが、その過程で大きな混乱が生じる」と発言している。中国の関与・米国の対応・日本の難民流入リスクなどを総合的に語っており、東アジア地政学の長期予測として注目された。
(要旨) The North Korean regime as we know it will collapse by around 2030. The reunification process will involve massive instability, refugee flows into Japan and China, and a fundamental restructuring of East Asian power balance. ──(原語:英語)
出典:マクモニーグル来日講演および著書
- マクモニーグル来日講演録(2005年以降)
- Joseph McMoneagle, "The Stargate Chronicles" (Hampton Roads, 2002)
2008年夏、日本を11.2mの津波が襲う
未成就2006年の著書『未来を透視する』の「日本を襲う津波」の年表で、2008年夏に11.2mの津波が日本を襲うとした。2008年に日本でこの規模の津波は発生していない。
(原文未確認。紹介記事による要約:2008年夏、11.2mの津波) ──(原語:日本語(翻訳書))
出典:ジョー・マクモニーグル『未来を透視する』(ソフトバンクパブリッシング、2006年)
2007年晩秋、高槻市で震度6の地震が起きる
未成就2006年の著書『未来を透視する』で、2007年晩秋に大阪府高槻市で震度6の地震が起きるとした。2007年に高槻市で震度6は観測されていない。高槻市で震度6弱を観測したのは、約10年半後の2018年6月18日の大阪府北部地震である。
(原文未確認。紹介記事による要約:2007年晩秋、高槻市、震度6) ──(原語:日本語(翻訳書))
出典:ジョー・マクモニーグル『未来を透視する』(ソフトバンクパブリッシング、2006年)
米国本土への大規模テロ攻撃を予測した(とされる)
不明マクモニーグルが1998年の著書や講演で、9.11のような米国本土への大規模テロを予測していたとする言説がある。しかし該当する記述の出典は確認できない。1998年の著書『The Ultimate Time Machine』を読んだ海外の読者は、同書に9.11の予測は含まれていないと記している。
(出典未確認) ──(原語:英語)
出典:出典未確認(1998年の著書・講演とされる)
参考文献・出典
- CIA STAR GATE 機密解除文書(CIA FOIA Reading Room)
- Joseph McMoneagle, "The Stargate Chronicles" (Hampton Roads, 2002)
- Joseph McMoneagle, "The Ultimate Time Machine" (Hampton Roads, 1998)
- 日本テレビ『特命リサーチ200X』アーカイブ
- フジテレビ『FNS27時間テレビ』超能力検証コーナー