経歴・人物
2000年11月頃、アメリカのインターネット掲示板(Art Bell掲示板、後にTime Travel Institute掲示板)に「ジョン・タイター(John Titor)」を名乗る人物が現れた。「アメリカ軍の2036年所属の時間旅行者で、IBM 5100コンピューターを1975年から回収するために現代に来ている」と自称し、2001年3月まで約5ヶ月間にわたり数百件に及ぶ書き込みを残した後、忽然と姿を消した。
書き込みの内容は精密で、タイムマシンの物理的な仕組みを図解付きで説明し、多世界解釈(エベレット解釈)に基づいて「別のタイムラインへの移動」という概念を用いて検証困難性を確保していた。
主な予言内容:「2004年頃から都市部と農村部の対立が激化し内戦が始まる」「2008年頃に核兵器も使用される規模の内戦に発展する」「2015年にロシアとアメリカの間で核戦争が起き数十億人が死ぬ」——これらはすべて外れている。
一方「IBM 5100にはAPL言語のデバッグ機能が内蔵されている」という言及は、当時ほとんど知られていなかったIBM 5100の隠し機能(後に専門家が確認)と一致しており、「部分的な的中」として信奉者に引用される。タイターの投稿は書籍化され、後にフロリダ州の弁護士ラリー・ムラックとその息子モアブ・ムラックが著作権を持つことが判明。インターネット時代のARG(代替現実ゲーム)の先駆けとして、「タイムトラベラー予言」というジャンルの元祖として文化的な影響力を持つ。
主な予言・功績
- IBM 5100の隠し機能(APLデバッグ機能)を言い当てた(部分的な的中)
- 2004年アメリカ内戦・2015年核戦争の予言は完全に外れ
- タイムマシン図解・多世界解釈による詳細な「証拠」を提示
- 著作権はフロリダ州の弁護士・ムラック親子が保持(創作説有力)
- インターネット上のタイムトラベラー伝説の元祖
参考文献・出典
- John Titor - Wikipedia
- John Titor: A Time Traveler's Tale(書籍)