経歴・人物

アロイス・イールマイヤーは1894年6月8日、バイエルン州フライラッシング(ドイツとオーストリアの国境沿い)に生まれた。職人として働く傍ら、地下水脈の位置や埋蔵物を透視する「ラブドマンシー(占杖術)」の能力で地域社会に知られるようになった。

第二次世界大戦中は特に著名な活動を行い、行方不明となった兵士の所在地・死亡場所・地雷の位置などを正確に透視し、バイエルン州の警察・軍当局から非公式に協力を要請された記録が残っている。

イールマイヤーが特に有名になったのは「第三次世界大戦」に関する詳細な予言であった。①「ローマ(またはイタリア)で指導者が暗殺される(戦争の発端)」、②「ロシア軍が三つの大きな軍団に分かれてヨーロッパに侵攻する」、③「黄色い粉(液体?)が都市や村に散布され、多くの人が死ぬ」、④「戦争は3日3晩で終わる(非常に短い)」、⑤「その後、かつてないほどの大いなる平和が来る」。篤いカトリック信者だったイールマイヤーはその予言に宗教的・終末論的世界観が強く反映されている。

1959年7月26日に65歳で死去。予言は弟子や記録者によって書き留められ、1950年代に出版されたドイツ語の書籍によって広まった。2022年のロシアによるウクライナ侵攻以降、「ロシア軍の西ヨーロッパへの拡大侵攻」シナリオとの類似から、イールマイヤーの予言への関心が欧州で再燃している。

収録予言(3件)

本サイトに記録したアロイス・イールマイヤーの予言を、成就状況の判定・原文・検証つきで掲載しています。

✅ 成就した予言 1件

ヒトラーの台頭と第二次世界大戦・ドイツ分割を予言

成就
📝 記録 1930年 🎯 予言 1939年 📍 ドイツ・ヨーロッパ 🔎 資料の確かさ ★★★☆☆

バイエルンの霊視者アロイス・イールマイヤーは1930年代に「黒い男(ヒトラー)が権力を握り、ヨーロッパ全土を炎に包む大戦争が起きる。ドイツは敗れ、二つに分割される」と予言したとされる。第二次世界大戦の勃発・ドイツの敗戦・東西ドイツの分割(1949年)と符合する。

Ein dunkler Mann kommt an die Macht und bringt einen großen Krieg über Europa. Deutschland wird am Ende aufgeteilt. ──(原語:ドイツ語)

出典:アロイス・イールマイヤーの口述記録(バイエルン、1930年代)

検証・解説口述証言の記録が戦後に出版されたものが多く、事後的加工の可能性を排除できない。ただしバイエルン地方では生前から予言能力が広く認知されており、行方不明者の発見・地雷場所特定などで警察から依頼を受けた記録が残っている。
  • Alois Irlmaier: Prophezeiungen(Anton Jobst著)
  • Die Prophezeiungen des Alois Irlmaier(Stefan Mutter著)
#ヒトラー#第二次世界大戦#ドイツ分割#霊視#的中#バイエルン
❌ 未成就(外れ)の予言 2件

ロシア軍が三軍団に分かれ西ヨーロッパに侵攻する

未成就
📝 記録 1950年 📍 ヨーロッパ・ロシア 🔎 資料の確かさ ★★★☆☆

イールマイヤーの最も有名な予言。「ローマ(イタリア)で指導者が暗殺された後、ロシア軍が三方向からヨーロッパに侵攻する。黄色い粉(核・化学兵器?)が空中散布され多くの死者が出る。戦争は非常に短期間(3日3晩とも)で終わる」と語った。ロシアのウクライナ侵攻(2022年)により、西欧拡大シナリオとして注目が再燃している。

Russland marschiert mit drei Heeresgruppen in West-Europa ein... Ein gelbes Pulver wird über Städte und Dörfer gestreut, danach sterben sehr viele Menschen. ──(原語:ドイツ語)

出典:アロイス・イールマイヤーの口述予言(1940〜50年代記録)

検証・解説2022年のロシア・ウクライナ戦争でイールマイヤー予言への関心が再燃。「三軍団の西欧侵攻」はまだ起きていない。「黄色い粉」は生物・化学・核兵器と様々に解釈されている。冷戦期の地政学的想像力を反映した予言とも言える。
  • Die Prophezeiungen des Alois Irlmaier
  • Irlmaier Prophezeiungen(Dokumentation)
#第三次世界大戦#ロシア#西ヨーロッパ侵攻#黄色い粉#核兵器#未成就

短い第三次世界大戦の後に「偉大な平和」が訪れる

未成就
📝 記録 1950年 📍 ヨーロッパ・世界 🔎 資料の確かさ ★★☆☆☆

イールマイヤーはPROPH-113の侵攻予言の続きとして「戦争は突然終わる。ある朝目覚めると銃声がなくなっている。戦後の世界はかつてないほどの平和と豊かさを享受し、人々は神に感謝しながら生きる。ドナウ川沿いの美しい時代が来る」と語った。終末後の黄金時代というキリスト教的パターンを踏まえた予言。

Der Krieg endet plötzlich. Die Menschen wachen auf und es ist kein Schuss mehr zu hören. Dann kommt ein großer Friede – ein Friede, wie er noch nie dagewesen ist. ──(原語:ドイツ語)

出典:アロイス・イールマイヤーの口述予言(1940〜50年代)

検証・解説終末後の回復・黄金時代という構造はキリスト教系予言に頻出するパターン。イールマイヤーは篤いカトリック信者であり、その世界観が反映されている。PROPH-113の侵攻が成就しない限り独立して検証できない。
  • Die Prophezeiungen des Alois Irlmaier
#第三次世界大戦#平和#戦後復興#未成就#黄金時代#バイエルン

参考文献・出典

  • Die Prophezeiungen des Alois Irlmaier(Stefan Mutter著)
  • Alois Irlmaier - Wikipedia