経歴・人物
マリー=アンヌ・ルノルマンは1772年5月27日、フランス北西部ノルマンディーのアランソンに生まれた。パリに移り住んだ後、1790年代にサン=ジェルマン街区でサロン形式の占い店を開業した。フランス革命という激動の時代にあって政治家・革命指導者・貴族・新興富裕層など多様な顧客を持ち、その予言の的中率で名声を高めた。
最も有名な顧客はナポレオンの妻ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネで、「皇后になるが離婚する」という予言は後に成就したとされる。ロベスピエールへの「断頭台」予言、マラーへの「暗殺」予言、ナポレオンへの「孤島での孤独死」予言なども記録に残る。
革命期のパリでは政治的に微妙な立場にあり、複数回にわたって当局に逮捕・投獄されたが、いずれも早期に釈放されている。生涯で多数の著作を残し、回顧録・予言書・秘伝書など25冊以上を出版した。しかし記録の多くが事後出版であり、予言の事前性を独立して証明することは難しく、懐疑論者からは「事後的な誇張が多い」と批判される。
1843年6月25日、パリで没。享年71歳。死後、彼女の名を冠した「ルノルマンカード(Lenormand cards)」が普及し、現在も世界中でタロットと並ぶ占いカードとして使用されている。
主な予言・功績
- ジョゼフィーヌへの「皇后になるが離婚する」予言(的中)
- ロベスピエールへの「断頭台」・マラーへの「暗殺」予言(的中)
- ナポレオンへの「遠い孤島で孤独死」予言(的中)
- 「シビル・ド・サン=ジェルマン」の異名
- 死後「ルノルマンカード」が世界的に普及
参考文献・出典
- Marie Anne Lenormand - Wikipedia
- Mémoires de Mlle Lenormand(1814年)